2008-01-23

マグロの食べすぎに注意

「寿司のマグロに高濃度水銀検出」というニューヨークタイムズ紙の記事(英文) を読んでおったまげた。これ、タイムズ紙が寿司屋やスーパーで買った寿司をそれを専門家に依頼して分析した結果を記事にしたものだ。

どうせ中国人や韓国人が経営する安寿司屋で使っている安マグロが水銀に汚染されているとかいう話だろうと思っていたら、話は逆。、対象となった店には、Nobu Next Door (料理の鉄人で鉄人だった人経営の店)みたいな高級店も入っている。ニューヨークの寿司屋事情は知らないが、どうも、高級店に絞った雰囲気もある。そしてわかったことは、どうやら、高級なマグロほど水銀含有量が多いらしい、ということだ。スーパーとかで売っている寿司は、概して水銀含有量が少ないそうだ。

この記事の結論としては、1週間にマグロの寿司6個以上食べるべきではない、とある。違う専門家は、3週間に一度しかマグロの寿司は食べるなと警告している。

ま、うちは、ビンボだから、食べたくても食べられないから安心、というわけではない。シーチキンとか言う名前で売られている魚も、マグロも、同じツナの一種なので、高級マグロほどではないにせよ、結構水銀含有量が多いらしいということだ。何年か前に読んだ記事では、貧乏人の味方シーチキンも毎日は食べないほうがいい、とあった。特に妊婦は要注意。

ところで前から不思議だったのは、こういう記事が世界中で出ているのに、魚の大量消費国日本発のメディアでは、あんまりこういう話を聞かないということだ。これは、政府の怠慢か、それとも漁業団体からの圧力か何かのせいだろうか?いったい、水俣病から何も学習していないのか?

さすが水俣市のある熊本県の熊本大学では、ちゃんとこういう研究をしている人がいて、どの魚をdのくらい食べてよいというわかりやすい解説があった。下記↓をクリックしてみよう。

追記:このブログを書いた直後に、asahi.com にニューヨークタイムズの記事の紹介記事が出ていた:マグロから高水準の水銀 NYのすし店、鉄火丼中止も

さらに追記:読者の方からモントレー水族館の情報ページを紹介された。↓
米国向けだが、かなり詳しくどれは安全でどれは危険と書いてある。例えば、同じYellowfin Tuna (一般には Ahi Tuna という名前で売られている。和名はキハダ?)でも、大西洋でトロールか一本釣りで取ったのは安全だけど、他の地域で延縄(はえなわ)漁法で取って缶詰で売っているのは避けろとある。ほんまかいな?

Comments:
う~ん、この記事読みました。自分なりにリサーチした結果、ちょっと面白い事が解りました。最近は高級マグロである本マグロも蓄養と養殖と天然の三種類あるみたいです。蓄養とは幼魚を取ってきてケージ内で育てて出荷するやつで、養殖とは卵から孵して育てる訳で、これは日本の近畿大学が実現した高度な技術。天然物とは書いてそのもの、海で採ってきた本物の本マグロ。これが一番値をつける。その蓄養と養殖は近海の下魚を餌にしているので水銀を摂取するチャンスが一番多い。そして高級店ほど脂の乗った養殖か蓄養マグロに手を出すためにこういう結果が生まれる。いやはや、悲しいことです。
 
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