2009-04-23

「たくさん故郷があっていいですね」

いつのまにか体重が増えていることに驚いているオレである。オレの趣味の世界では、これは、「ミロンゲーロ筋」がついたといい、いいことのはずなのだが、やはりいざ腹が出ると、あまりうれしくない。
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オレは、大学に入るまで、日本各地を転々とした。別に父親が国家公務員とかで、そうしなければいけなくてそうしたのではなく、変わり者の父親が、1〜3年ぐらいで雇用者とケンカして辞めてしまい、その地にいづらくなるからという、まことにバカバカしい理由での引っ越しである。おかげで、小さい頃からの知り合いというのがいない。中学校の同窓会に行ったというひとの話をきくと、うらやましくなる。

英語の会話でも日本語の会話でも一番困るのが、出身地はどこか、という質問である。いやぁ、転々としてましてねぇ、根無し草なんですよ〜。一番長くいる地域が、実はベイエリアなんですよー。みたいな答えをするわけだが、故郷のない人など存在する訳ないと思っている人が結構いて、そういう人はこの答えでは満足しない。必ず、「でも生まれた所あるでしょ」とたたみかけて来る。そりゃあるけど、それは母親が当時の母親の家族の住んでいた島へ行ってオレを生んだだけで、半年しかいなかったし、その後母親の家族はその島から出たので、オレにとって故郷とは言えないという話をしなければならなくなる。何でこんな言い訳しなきゃいけなんだろうと思いつつ。

てなわけで、オレは、故郷をもたない、正真正銘、筋金入り、保証書付きの根なし草なのだ。

この前ある人から同じ質問をされて、ああ、またかよぉ、と適当に答えたところ、意外な反応が返って来た。「たくさん故郷があっていいですね」。なるほど、そう考えることもできるのか。すると、各地を転々としてことも悪くない。知り合いこそいないが、住んでいた場所にはそれぞれちょっとした愛着はあるし、土地勘もある。いいことのような気もして来る。なるほど、これが噂のポジティブ・シンキングか、と納得した次第である。

(本稿は、某 mixi マイミクの方の日記の形式をまねをしてみました。無断借用すいません。)

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