2009-04-12

これが芸術???

サンフランシスコは、観光の街だからなのか、進歩的な人が多いからか、どうか知らないが、アーチストにやさしい街だ。街をあげてアーチストを育成しようとしている。(注:ここでいうアーチストは、音楽家のことじゃなくて、元々の意味の芸術家のことである。念のため。)詳しく調べたわけではないが、伝え聞くところによると、宿泊客が払うホテル税の多くが、芸術・美術関連の非営利団体を経て、美術教育や育成に当てられる。また、新築のビルには、建築費の3パーセントだか5パーセントだかを美術品の購入にあてなければならないという条例があるらしい。

とまあ、それやこれやで、新築のビルには、入り口や前庭や受付に大きな絵画が飾られたり、巨大彫刻が置かれたりして、殺風景になるのを防いでいる。建築費が上がるという問題はあるものの、まあそれはそれでいいことだ。

だが最近職場の近くに完成した高層オフィースビルに置かれた屋外彫刻には驚いた。4つあるのだが、まずはこれ。



何じゃこれ!?昔喫茶店とかに置いてあったスペースインベーダーのキャラクターを極彩色に塗っただけじゃないか。これが美術?オレには、むしろ目の毒に近い。廻りの景観と全く合っていない。こんなモノに金を払う奴がいるというのが信じられない。ひょっとしてビルの建築主がぐうたら息子で、世界中から金持ちの子息の集まる某美術大学(サンフランシスコにはそういう大学があって、不況とはかかわらず大儲けしている。)を出て、自称芸術家となり、そいつに金をまわすために雇って作らせたんじゃないか、とつい疑ってしまう。

そして、首を180度回して反対側、敷地の境界をみると、さらにダメ押しで、こんな巨大像が3つ置いてある。


これって、マンガ?何のつもり?ユーモアがあってつい笑ってしまう分は、スペースインベーダーよりはマシだが、しかし、芸術的価値はあるのか?ただのウケ狙いにしか見えないのだが。

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