2009-02-26
「ホームページ」、情報公開、医者の給料
先日 asahi.com に「全職員年収を市HPに公開 阿久根市長、独断で1円単位」という記事があった。
鹿児島県の阿久根市というところの市長が市の全職員の給与を公開した、というものだ。職員全員の給与がわかるのか?情報公開もいいけど、個人情報保護も大切だ。市長とか要職の給与はわかってもしかたがない、というより、わかるべきだが、何十人だか何百人だかいるフツーの職員の給与も公開するのは問題だろう。いったいどうなってるのかな?、と思って調査開始。市のホームページというのは、どうやらこのことらしい:
http://www.city.akune.kagoshima.jp
どうでもいいけど、このホームページには、右横にバナー広告欄があるぞ。市のホームページに広告載せるのってありか?お祭りのパンフレットとかならともかく、ホームページと言えば広報ではないか。まずくないか?よっぽどの財政危機なんだろうか?
しかし、このページのどこを見ても、給与一覧は見当たらない。あちこちリンクをクリクリしてやっとたどり着くことができた。どうやらこれのことだ:
http://www.city.akune.kagoshima.jp/sisei/syokuin.pdf
あれれ、何じゃこりゃ?職員氏名欄はあるが、そこには氏名はなく、ほとんどが空欄。空欄じゃないところには、「医師」、「市長」、「副市長」、「教育長」とある。つまり高給取りの医者と要職の計4名以外は本人の特定はできない。ちょっと拍子抜け。
この表は、人件費の高い順番に書かれていて、最初に出ているのは、「医者」。市長を押しのけての1位である。さすが、医者はすごい。基本給こそ1000万円以下で(医者という職業では)控えめだが諸手当がやたらとたくさんついて、年収は市長の2倍以上の、2500万円!言っちゃ悪いが、鹿児島の田舎町で2500万円ももらったら、富豪の生活ができるのでは?うーん、やっぱり、医者になっときゃよかった。
気になるのは、市長と教育長の間の給与をもらっている4人。この役職名がないのはおかしいぞ。そもそもそういう役職が必要なのか、その役職に対して妥当な人件費なのかの議論をするための情報公開なのでは?
・・・・ということを書くのがこのブログの目的では実はなかった。この asahi.com の記事の冒頭部分は次のようになっている:
鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が、市のホームページ(HP)に市職員の年収の詳細と退職金の額を1円単位まで公開した。
ホームページとは、その名の示すように、ページである。ブラウザが1回で表示する単位だ。「ホーム」とあるのは、通常ドメイン名(この場合 http://www.city.akune.kagoshima.jp)を入力しただけで出てくる先頭ページのことを指すからだ。ところが、問題表は、このホームページには実際にはない。あっちこっちリンクをたどって、やっと見つけることができる。なので、「市のホームページに・・・公開した。」は正確ではない。「市のウエブサイトで・・・・公開した。」と書かれるべきであった。(注:web は、「ウェブ」、「ウェッブ」と書く流儀もあるが、ここでは、日本人の実際の発音に近そうな「ウエブ」を採用した。)
まあ、コンピューターに詳しくないフツーの人たちがこの辺の微妙なところを間違うのは仕方がないと思うが、朝日新聞社という名門の新聞社において、プロの物書きが間違えて、しかも校正も間違いに気づかないというのは、ちょっと悲しいぞ。
鹿児島県の阿久根市というところの市長が市の全職員の給与を公開した、というものだ。職員全員の給与がわかるのか?情報公開もいいけど、個人情報保護も大切だ。市長とか要職の給与はわかってもしかたがない、というより、わかるべきだが、何十人だか何百人だかいるフツーの職員の給与も公開するのは問題だろう。いったいどうなってるのかな?、と思って調査開始。市のホームページというのは、どうやらこのことらしい:
http://www.city.akune.kagoshima.jp
どうでもいいけど、このホームページには、右横にバナー広告欄があるぞ。市のホームページに広告載せるのってありか?お祭りのパンフレットとかならともかく、ホームページと言えば広報ではないか。まずくないか?よっぽどの財政危機なんだろうか?
しかし、このページのどこを見ても、給与一覧は見当たらない。あちこちリンクをクリクリしてやっとたどり着くことができた。どうやらこれのことだ:
http://www.city.akune.kagoshima.jp/sisei/syokuin.pdf
あれれ、何じゃこりゃ?職員氏名欄はあるが、そこには氏名はなく、ほとんどが空欄。空欄じゃないところには、「医師」、「市長」、「副市長」、「教育長」とある。つまり高給取りの医者と要職の計4名以外は本人の特定はできない。ちょっと拍子抜け。
この表は、人件費の高い順番に書かれていて、最初に出ているのは、「医者」。市長を押しのけての1位である。さすが、医者はすごい。基本給こそ1000万円以下で(医者という職業では)控えめだが諸手当がやたらとたくさんついて、年収は市長の2倍以上の、2500万円!言っちゃ悪いが、鹿児島の田舎町で2500万円ももらったら、富豪の生活ができるのでは?うーん、やっぱり、医者になっときゃよかった。
気になるのは、市長と教育長の間の給与をもらっている4人。この役職名がないのはおかしいぞ。そもそもそういう役職が必要なのか、その役職に対して妥当な人件費なのかの議論をするための情報公開なのでは?
・・・・ということを書くのがこのブログの目的では実はなかった。この asahi.com の記事の冒頭部分は次のようになっている:
鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が、市のホームページ(HP)に市職員の年収の詳細と退職金の額を1円単位まで公開した。
ホームページとは、その名の示すように、ページである。ブラウザが1回で表示する単位だ。「ホーム」とあるのは、通常ドメイン名(この場合 http://www.city.akune.kagoshima.jp)を入力しただけで出てくる先頭ページのことを指すからだ。ところが、問題表は、このホームページには実際にはない。あっちこっちリンクをたどって、やっと見つけることができる。なので、「市のホームページに・・・公開した。」は正確ではない。「市のウエブサイトで・・・・公開した。」と書かれるべきであった。(注:web は、「ウェブ」、「ウェッブ」と書く流儀もあるが、ここでは、日本人の実際の発音に近そうな「ウエブ」を採用した。)
まあ、コンピューターに詳しくないフツーの人たちがこの辺の微妙なところを間違うのは仕方がないと思うが、朝日新聞社という名門の新聞社において、プロの物書きが間違えて、しかも校正も間違いに気づかないというのは、ちょっと悲しいぞ。