2009-02-20

街から本屋がなくなる?

職場の近くに、ステイシーズ(Stacey's) という4階建ての大きな本屋がある。普通の本だけでなく、技術関係の本も充実したこの本屋、重宝していたのが、久しぶりに行ったら3月中に閉店の張り紙があった。この本屋は、元々はシリコンバレーのどまんなか、パロアルト市に本店があって、コンピューター関係の本ならほとんど何でも手に入る店だったが、本店の方は数年前に閉店してしまい、サンフランシスコの店だけが残っていたのだが、今回ここも閉店ということだ。

最近、ベイエリアでは、有名本屋の閉店が相次いでいる。バークレー市には、コディーズ(Cody's) という、バークレーと言えばコディーズみたいに切っても切れない関係にある本屋があったのだが、これもまず数年前本店が閉鎖。残った2店を日本の会社(東販?)が買収したのはいいが、維持できずにつぶれている。また、ステイシーズと同様にパロアルトが本店で、オレの独身時代によくヒマをつぶしたプリンターズインク(Printer's Inc) という本屋もステイシーズより少し前に閉鎖している。恐らく多くの人が、情報をインターネットから無料で手に入れることができるようになったことと、本の購入を街の本屋ではなく、アマゾンで行っているせいと思われる。

てな具合で、地元資本の大型書店はことごとく閉店して、残ったのは全国資本のボーダーズ(Borders)とバーンズ・アンド・ノベルズ(綴り忘れた)だけだ。が、噂ではボーダーズも危ないらしい。この分では、アメリカから大型書店はなくなってしまい、本を買うのは小型書店かアマゾンだけ、ということになってしまいそうだ。悲しい限りだ。

その点、先日短期間日本に滞在して感じた限りでは、日本の書店はまだまだ元気なのには安心した。頑張ってもらいたい。

それにしても不思議なのは、アメリカにおけるインターネット書籍販売は、アマゾンがほぼ独占している、ということ。通常どんな商売でも、成功すると、まねをしてライバルが現れるものだが、インターネット書籍販売に関してはアマゾン以外有力な会社がない。資本さえあれば、適当にまねできそうな業態だが、どうしてライバルが現れないのだろう?

Comments:
Stacy'sがなくなっちゃうんですか。(驚) ドットコムの時、サンフランのダウンタウンでまだエンジニアをやっていた時はかなりお世話になりました。 なくなっちゃうのは寂しいですね。

ネットで本を買うのは安くて良いのですが、やっぱり手にとって中身を先に確認できないのはちょっと厳しいですね。
 
ちなみにステイシーズでは、ただいま全品4割引です。
 
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