2009-01-16

紙クズになった電話加入権

久しぶりに日本出張がありそうなので、帰った機会にもう使いそうもないNTTの電話加入権を売ろうと思ってネットで調査をした。まずはどのくらいで売れるのかと調べたら・・・・えっ、2000円?2万円の間違いでしょ。0がひとつ抜けてない?確かこれ、昔5万円ぐらいで買わされなかったっけ?もうちょっと安ったかもしんないけど、1万円以下ってことはなかったよね。じゃ、違う業者を調べてみようか。えっ、1500円?じゃ違うところは?「取り扱い中止しました」。えっ?

そりゃ、NTT が、電話加入権なしでも電話をひけるようにしたのは知ってたけど、確か毎月の電話代に差をつけていたから、加入権の価値はそこそこあったはず。買い取り価格が1万5000円だか何だかに減ったところまでは知っていた。でも、2000円って、そんな極端に下がったのはどういうわけだ?ひょっとして、その差を極端に縮めるような価格改定があったのだろうか?いったいどうなってんるんだ?

でもしかたない。2000円でも、売れればいいや。売るには何を持っていけばいいんだ?と、調べたところ、印鑑証明が必要とある。オレは海外に住んでいるので、そんなものはなくて、通常はその代わりに署名証明なる舌をかみそうな名前の証明書を領事館に発行してもらうことになる。で、この手数料を調べたら、15ドル。おおざっぱな話、1500円。すると、500円しか残らないじゃん。サンフランシスコで領事館に行くバス代やら、東京で業者のところに行く電車代を考えると、足が出る。

つまり、しばらく日本を空けている間に、電話加入権は紙クズになってしまったというわけだ。

これ、ちょっとひどくない?よく日本の人、誰も怒らないね。アメリカなら絶対訴訟もんだ。そもそも電話加入権というのは、NTT が電電公社だったころ、電電公社の設備の投資費用の一部を消費者に負担させたものだから、民営化された時点で、加入権はNTTの株(1株の価値はならないから、0.01 株とか)に交換されていてしかるべきものじゃないのか?それでも、企業の持っている電話回線の資産価値の減少に関しては、税制上の優遇措置を講じたという噂もきくが、一般消費者は、ただ指を加えて価値が減少するのをおとなしくながめていた、ということか?ニッポン人、おとなしすぎない?

クソー、オレの5万円(?)を返せーーーーー

Comments: コメントを投稿



<< Home

This page is powered by Blogger. Isn't yours?