2008-07-20

空手キッド2を見ておったまげた

昔流行ったけど見たことのなかった空手キッド2を見た。空手キッド初編は、まあまあ面白かったので、割と期待していたのだが、はっきり言ってがっかり。筋が無茶苦茶である。荒唐無稽映画とはこのことだ。

この映画は、空手キッドの続編で、師匠についてヒーローの男の子が師匠の出身地の沖縄へ行って戦う。

まず、沖縄空港のシーンで、これは?と思ってしまう。何だかたくさん和服を着た女性が歩いているのだ。いくらこの映画の作られた20年前でも和服の女性は普通そんなに歩かないだろう。それに、ましてや和服で飛行機に乗るか?

次に、空港で師匠が迎えに来た日本人とかわす会話がなぜか英語。この師匠、戦前からアメリカに住んではいるもののとんでもないブロークン・イングリッシュしか話せない設定。逆に日本語は流暢なはず。迎えに来たのは、そのへんのチンピラ。どうして英語で話すのだ?

師匠の村には、貧乏な家の娘という設定のヒロインが待っている。が、週末那覇へ遊びに行く時に、なぜかスポーツカーを持っていてヒーローとドライブ。なんじゃこりゃ?どういう貧乏人じゃ。

この村の建物の構造がまた異様である。障子があるのだが、これが、屋根の天窓のような所についている。これじゃ、雨降ったら濡れて破けてしまうではないか!

台風が来るシーンがあるのだが、どうも映画監督か台本作家は、台風と竜巻を混同しているようなのだ。台風が近づくと半鐘を鳴らし、皆早く避難しろー、と警告する。すると、村民は避難所に逃げるのだ。おい、台風って、5分や10分で来るようなもんじゃないだろうが。台風の時は、自分の家で通り過ぎるのが普通で、避難所なんてない。竜巻シェルターと勘違いしてるんじゃないのか?

ボロボロの小屋で茶道をするヒロイン。そこへヒーローがやってきて、お茶を立てた後、キスをする。茶室でキスするか。不謹慎な。

盆踊りのシーンでは、曲が沖縄の曲ではなく、日本本土の地方都市どこでもかかりそうな汎用の盆踊り曲。沖縄では、こんなのかからんと思うけどなぁ。そして踊りの中休みにはヒロインが日本舞踊を踊り始める。あんまり外で踊るようなもんじゃないよね。盆踊りをやっている場所がまた、お城という設定なのだが、お堀がある以外は神社のような作り。そこで決闘が始まっても皆ただ見ているだけで、警察に電話しない。師匠も制止しないで、ただ見物。クライマックスのシーンでは、皆がなぜかデンデン太鼓をたたき始める。

なるほどこういう映画が、日本、そして沖縄の、誤ったイメージを伝え、文化に対する誤解を拡大していくんだな。国際化は難しい。

Comments:
カモメさんおひさです!ダンナ&友達によれば、
あそこまで行けば
「俺にだってインチキだって分かります」
という「笑える」レベルなんだそうです。

そういう意味で、微妙に誤解されそうで
危なっかしいのは「TOKYO DRIFT」!

「日本のバカ暴走族やバカ高校生だって
そんな馬鹿やらんわ」シーン満載の映画ですが、
1回恐いもの見たさで見てみて下さい。
 
コメントを投稿



<< Home

This page is powered by Blogger. Isn't yours?