2008-04-18
2ちゃんねるの襲来、ニッポンの文化
オレは2ちゃんねるが嫌いだ。勿論テレビの2チャンネルじゃなくて、インターネット巨大掲示板の www.2ch.net のことだ。なぜ嫌いかというと、ムラだからだ。参加者は、わけのわからん独自のコトバや表記法を使いたがる。ヨソ者を締め出したいわけだ。この前、ちょっと時代遅れだが、小説の「電車男」を読んでみた。読み方または意味または両方不明の文字やら記号列が多数あって、わけわからん。こういう閉鎖性がオレは嫌いだ。
もうひとつ嫌なのは、匿名なのをいいことに、罵詈雑言、人を罵倒して喜ぶ奴らが多いことだ。きっとこの人達は、実生活では気が弱くて自分の思っていることも言えない人達なんだな、とオレは勝手に推測しているが、それにしても、弱いものいじめ的にある発言を罵倒したり、自分が一番エライ的な書き方してみたり、まったくひどい。読んでいるだけで不快になる。
その点、mixi.jp はよい。大抵の参加者はマナーを心得ていて、発言もていねい。2ちゃんねるがガキどもの集う場なら、mixi は、オトナの社会だ。
と思っていたが、どうも最近そう安心できない兆候が見えてきた。
ことは、4月にmixi が突然予告もなしに登録方針を変えて、海外在住の人も日本の携帯電話による認証手続きを開始したことにさかのぼる。ひとりで多くのアカウント(「複アカ」と呼ぶのだそうな。ちなみに一時的にしか使わないアカウントは、「捨てアカ」。)を持ち、他人になりすまして悪さをする人たちを防止するための方策として、携帯電話による本人確認というのをmixiはちょっと前からやっていたらしいのだが、とりあえず海外在住の人は免除にしていたらしい。しかしおそらくその悪い奴らがこの認証の抜け道に気づき、使い始めたので、この免除をmixiが取りやめた、ということらしい。しかし、普通、海外に住んでいる人は、日本に携帯電話なんて持ってないし、持っていたとしても海外では受信できない。だから、この方針転換は海外在住者の新規登録を事実上禁止したことになる。
さて、この変更を知ったある人(ここではDさんとしておこう)からオレの参加する複数「コミュ」(情報交換グループ)にほぼ同じ内容の投稿があった。いわゆるマルチポストというやつで、あまり誉められたことではない。Dさんとしては、海外在住者には重要な問題なので、できるだけ多くの人に知らせたいという思いがあったのだろうが、参加者がほぼ重なっているようなコミュにマルチポストしても、ちょっと迷惑。同時にDさんは、この問題を議論するために「Mixiは海外在住者を締出す? 」というコミュを立ち上げた。
D さんは、しかし、ちょっと不思議な人で、このコミュを立ち上げるにあたり、自分の今まで使っていた mixi アカウントは閉鎖して、新たにアカウントを作るということをしている。その理由を説明はしていたが、万人が納得するような理由ではなかった。また、オレが、オレの入っているコミュでのマルチポストのことをやんわりと指摘したコメントを出すと、オレのコメントが原因なのかどうかはよくわからないが、その複数のコミュにあった「トピ」(議論)そのものをいきなり削除してしまった。オレは、マルチポストを即中止せよと書いたわけではなく、ほとんど参加者が重なっているコミュにマルチポストしても意味ないから、ひとつだけにしたらどうかと書いただけなのに。ちょっと過剰反応の傾向が見られる。
そのことがあってしばらくして、Dさんの作った新しいコミュでは、由々しい事態が発生していた。本来の、海外在住者もmixiに新規加入できるようにしようという議論がが行われたのだったらいいのだが、違うことが話されていた。それは、Dさんの人格攻撃である。Dさんに、「マイミク」(友達)が一人しかいないことを攻撃したところ、DさんがDさん固有の論理でわざわざ昔のアカウントを捨てて新しいアカウントを作ったと説明した。すると、そういうふうに一人の人が複数のアカウントを作るから、その防止策で携帯認証なんてことが始まったのだから、そもそもDさんが問題だ、という論法である。筋は通っているのだが、言葉がきつい。何か2チャンネル的個人攻撃っぽくなてきた。
そしてその翌日。何と、Dさんが退会してしまった。参加者はみな唖然とした。それと、コミュの主(管理人)が退会してしまった場合、コミュの管理は誰がする?という問題がある。そんな話をしているうちに、今度はどっかの知らない人が勝手にそのコミュの管理者になって、コミュの名称をまったく関係ない、ここに書くのもおぞましい名称に変更した。複数アカウント保持者にはめられた馬鹿な奴ら、みたいな意味の名称だ。なんだこりゃ?
という事件があって、いったいこれはどういうことだと、いろいろググってみたところ、なんとニッポンには、このようなコミュ乗っ取りを趣味としている人達がいることがわかった。この人達は、グループで行動して、それぞれ他人のふりしてコミュでいろいろと騒ぎを起こしたりして、コミュの乗っ取りを行うそうだ。恐らく D さんの人格攻撃をした人達は、実は複数アカウントを持つひとりか、あるいはグループで、Dさんのコミュで公開で行われた攻撃だけではなく、「お前なんかやめろ」、「クズ」みたいなメッセージを個人的に送っていたことが考えられる。それで、D さんは、脅しに屈して、あるいは面倒になって、自分のアカウントを放棄したのだろう。(もうひとつの可能性としては、Dさんそのものが虚構で、すべてがサル芝居ということもあり得るが、それはちょっと手が込みすぎていると思う。)
オレに不思議なのは、なぜそんなことをするのか、だ。コミュを乗っ取ると金が儲かるとか、名声が売れるとか、女にモテるとかだったらわかるが、そんなことはまったくない。迷惑がられるだけだ。単に他人が困っているのを見て喜ぶためだけに、わざわざグループで行動するのか?全くヒマとしか思えない。思うにこれは、かなり、日本的な悪事だと思う。他国では、悪事というのは金銭的な欲望を満たすためにやることであって、迷惑をかけること自体を目的にするというのは、あんまりないと思う。話がそれるが、ニッポンのチンピラみたいに、肩肘張って歩いて、オラどけー、という悪人も見かけない。(勿論そういう人が皆無なわけではない。初期のコンピューターウィルスの作者達は、自分の技術力を試すこと以外に、迷惑をかけることも目的だったのだと思う。ちなみに最近のウィルス作成は、キットが出回っていて誰でも書けて、金銭目的に変化している。)どうもこういうヒトに迷惑をかけて喜ぶという行為は、とてもニッポンの文化に特有な気がするがどうだろうか?
ま、いずれにせよ、mixi も住みづらくなって来た。他のコミュでも、2ちゃんねる的、捨て台詞発言が増えているようだ。そのうち2ちゃんねるのような特殊用語であふれるようにならなければよいのだが。
もうひとつ嫌なのは、匿名なのをいいことに、罵詈雑言、人を罵倒して喜ぶ奴らが多いことだ。きっとこの人達は、実生活では気が弱くて自分の思っていることも言えない人達なんだな、とオレは勝手に推測しているが、それにしても、弱いものいじめ的にある発言を罵倒したり、自分が一番エライ的な書き方してみたり、まったくひどい。読んでいるだけで不快になる。
その点、mixi.jp はよい。大抵の参加者はマナーを心得ていて、発言もていねい。2ちゃんねるがガキどもの集う場なら、mixi は、オトナの社会だ。
と思っていたが、どうも最近そう安心できない兆候が見えてきた。
ことは、4月にmixi が突然予告もなしに登録方針を変えて、海外在住の人も日本の携帯電話による認証手続きを開始したことにさかのぼる。ひとりで多くのアカウント(「複アカ」と呼ぶのだそうな。ちなみに一時的にしか使わないアカウントは、「捨てアカ」。)を持ち、他人になりすまして悪さをする人たちを防止するための方策として、携帯電話による本人確認というのをmixiはちょっと前からやっていたらしいのだが、とりあえず海外在住の人は免除にしていたらしい。しかしおそらくその悪い奴らがこの認証の抜け道に気づき、使い始めたので、この免除をmixiが取りやめた、ということらしい。しかし、普通、海外に住んでいる人は、日本に携帯電話なんて持ってないし、持っていたとしても海外では受信できない。だから、この方針転換は海外在住者の新規登録を事実上禁止したことになる。
さて、この変更を知ったある人(ここではDさんとしておこう)からオレの参加する複数「コミュ」(情報交換グループ)にほぼ同じ内容の投稿があった。いわゆるマルチポストというやつで、あまり誉められたことではない。Dさんとしては、海外在住者には重要な問題なので、できるだけ多くの人に知らせたいという思いがあったのだろうが、参加者がほぼ重なっているようなコミュにマルチポストしても、ちょっと迷惑。同時にDさんは、この問題を議論するために「Mixiは海外在住者を締出す? 」というコミュを立ち上げた。
D さんは、しかし、ちょっと不思議な人で、このコミュを立ち上げるにあたり、自分の今まで使っていた mixi アカウントは閉鎖して、新たにアカウントを作るということをしている。その理由を説明はしていたが、万人が納得するような理由ではなかった。また、オレが、オレの入っているコミュでのマルチポストのことをやんわりと指摘したコメントを出すと、オレのコメントが原因なのかどうかはよくわからないが、その複数のコミュにあった「トピ」(議論)そのものをいきなり削除してしまった。オレは、マルチポストを即中止せよと書いたわけではなく、ほとんど参加者が重なっているコミュにマルチポストしても意味ないから、ひとつだけにしたらどうかと書いただけなのに。ちょっと過剰反応の傾向が見られる。
そのことがあってしばらくして、Dさんの作った新しいコミュでは、由々しい事態が発生していた。本来の、海外在住者もmixiに新規加入できるようにしようという議論がが行われたのだったらいいのだが、違うことが話されていた。それは、Dさんの人格攻撃である。Dさんに、「マイミク」(友達)が一人しかいないことを攻撃したところ、DさんがDさん固有の論理でわざわざ昔のアカウントを捨てて新しいアカウントを作ったと説明した。すると、そういうふうに一人の人が複数のアカウントを作るから、その防止策で携帯認証なんてことが始まったのだから、そもそもDさんが問題だ、という論法である。筋は通っているのだが、言葉がきつい。何か2チャンネル的個人攻撃っぽくなてきた。
そしてその翌日。何と、Dさんが退会してしまった。参加者はみな唖然とした。それと、コミュの主(管理人)が退会してしまった場合、コミュの管理は誰がする?という問題がある。そんな話をしているうちに、今度はどっかの知らない人が勝手にそのコミュの管理者になって、コミュの名称をまったく関係ない、ここに書くのもおぞましい名称に変更した。複数アカウント保持者にはめられた馬鹿な奴ら、みたいな意味の名称だ。なんだこりゃ?
という事件があって、いったいこれはどういうことだと、いろいろググってみたところ、なんとニッポンには、このようなコミュ乗っ取りを趣味としている人達がいることがわかった。この人達は、グループで行動して、それぞれ他人のふりしてコミュでいろいろと騒ぎを起こしたりして、コミュの乗っ取りを行うそうだ。恐らく D さんの人格攻撃をした人達は、実は複数アカウントを持つひとりか、あるいはグループで、Dさんのコミュで公開で行われた攻撃だけではなく、「お前なんかやめろ」、「クズ」みたいなメッセージを個人的に送っていたことが考えられる。それで、D さんは、脅しに屈して、あるいは面倒になって、自分のアカウントを放棄したのだろう。(もうひとつの可能性としては、Dさんそのものが虚構で、すべてがサル芝居ということもあり得るが、それはちょっと手が込みすぎていると思う。)
オレに不思議なのは、なぜそんなことをするのか、だ。コミュを乗っ取ると金が儲かるとか、名声が売れるとか、女にモテるとかだったらわかるが、そんなことはまったくない。迷惑がられるだけだ。単に他人が困っているのを見て喜ぶためだけに、わざわざグループで行動するのか?全くヒマとしか思えない。思うにこれは、かなり、日本的な悪事だと思う。他国では、悪事というのは金銭的な欲望を満たすためにやることであって、迷惑をかけること自体を目的にするというのは、あんまりないと思う。話がそれるが、ニッポンのチンピラみたいに、肩肘張って歩いて、オラどけー、という悪人も見かけない。(勿論そういう人が皆無なわけではない。初期のコンピューターウィルスの作者達は、自分の技術力を試すこと以外に、迷惑をかけることも目的だったのだと思う。ちなみに最近のウィルス作成は、キットが出回っていて誰でも書けて、金銭目的に変化している。)どうもこういうヒトに迷惑をかけて喜ぶという行為は、とてもニッポンの文化に特有な気がするがどうだろうか?
ま、いずれにせよ、mixi も住みづらくなって来た。他のコミュでも、2ちゃんねる的、捨て台詞発言が増えているようだ。そのうち2ちゃんねるのような特殊用語であふれるようにならなければよいのだが。