2009-03-17

過去分詞なんて英語ネイティブも知らない

英語を習う時に大変なもののひとつが、過去分詞。take の変化形の took、taken の taken のほうだ。have にくっついて過去完了になる時と、受身になる時に使う、と中学だったか高校だったかで習ったことをうっすら覚えていらっしゃると思う。こういうことが考えずにできないと、ネイテイブみたいな英語はしゃべれないんだな。頑張らなくっちゃ、と思ったことはないだろうか?オレもついさっきまでそう思っていた。ニューヨークタイムズ電子版の Problems in the Past (過去の問題)という題名の記事を読むまでは。

この記事、アメリカを、そして世界を代表する新聞、ニューヨークタイムズの記者や編集者が書くコラムにあったもので、一部を引用・翻訳するとこんな感じ:

・・・我々は、時々、shrink とか spring とかの強動詞(不規則動詞)の過去形でつまずくことがあります。つまり、単純にed をくっつけるだけで過去形にならない動詞です。・・・
辞書にはたいてい過去形について二つの選択肢が記載されていますが、一貫性のため、我々は辞書で最初に記載されている方を使うようにしています。

そして、過去形を使うべきところで過去分詞を使ってしまった記事の実例がその後に記載されている。

ちょっと、これ、コトバのプロが書いた記事ですよ。(実際、we, professional wordsmith = 我々プロの言葉錬金士、と誇らしげに書いてある。)そのプロですら、過去形と過去分詞の区別で悩んでいたり、過去形を使うべきところで過去分詞を間違って使ったりしているのだ。それどころか、わざわざ不規則動詞の説明や過去分詞の説明をしていることから推測するに、我々日本人なら誰でも知っている(ことになっている)過去分詞 = past particle という用語と概念をこのコラムの読者、つまりややインテリ層のアメリカ人ですら知らないらしい。

これを逆に考えると、過去形と過去分詞の区別は実はかなりいい加減でも困らない、ということだ。そして、我々日本人は、ネイティブのコトバのプロでさえ誤用する、いってみればどうでもいい些細なことに無駄な時間を費やしていたというわけだ。おお、なんという時間の無駄使い。きっと他にもこういうことがあるんだろうなぁ。

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