2007-11-01

国会は密室談合に逆戻りか?

asahi.com の昨日の記事に「『事前報道なら拒否』国会同意人事ルールで自・民が合意」というのがあった。記事を読んでもいまいち正確なところはわからないのだが、どうやら、民主党が、政府の人事案を一般大衆よりも先にオレ達に知らせろ、ということらしい。これって、おかしくないか?与党なら、政府の人事案が世間に漏れた後で党内で反対されて否決される、何てことになってはかっこ悪いので事前調整の必要があるから先に秘密裏に知らせて内定もらう、ということで話はわかるが、何で野党にも事前に教えなきゃいけなんだ?気に入らなければ、国会で堂々と議論すればいいだけだ。人事案はまず密室審議されて、事前調整済みのだけが国会(実際には委員会)に提出されるのでは、国会審議の形骸化が進むだけではないか。それにこれでは、小沢は否定しているが、実質的に自民と民主の大連合ではないか。

国民が参議院選で民主党に勝たせたのは、新しい形の政治を期待してのこと。こんな時計の針を元に戻して、密室政治を回復させるようでは、民主は次回の選挙で大敗するだろう。

ついでい言うと、国会が本来の機能を果たせない一因は、政党の党議拘束がどこも強すぎるからだと思う。アメリカの議会が曲がりなりにも機能しているのは、党議拘束がかなり弱く、議案によっては民主党の案に賛成する共和党員がいたり、その逆もあり、議論やかけひきが成立しているからだ。すべての議案を党としてどうするかが党の役員会で計られ、党員は役員会の決定通りに投票しなければならない日本の制度では、国会議員はただの票に過ぎないことになる。一旦選挙が終わったら、ヒラの党員は、自分の意見を持つ必要もなければ、持っても無駄で、党の方針に従わなければならない、では、まともな議論は成立しないと思う。

Comments:
・・・この記事を書いた後、まさかの大連立の話があって、さらに小沢辞任という大混乱。この分では、自民も民主も分解するかも。日本の政治はいったいこの先どうなるのだ?
 
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