2007-11-24

Yes vs No

これは最近北カリフォルニアで流されているトヨタのハイブリッド車プリウスのテレビコマーシャルである。Yes という意味の言葉が他言語やスラングで書いたポスターをいろんな人が手でかかげている。環境保護に、燃費のいい車に、プリウスに賛成、とういわけだ。

これに明らかに対抗してホンダが作ったのが、これ。こちらは、No を行く通りもの方法で書いたポスターを持っている人達が登場。トヨタでは日本語の「はい」が出てくるのに対して、こちらは韓国語。アナウンスは、環境保護に協力したいからといって、右へならえで同じような車(=プリウス)に乗って楽しいですか?みたいなことを言っている。独自性を重んじるアメリカ人の心をくすぐるコマーシャルである。最後の一言では、プリウスと違ってホンダのハイブリッドは税制優遇措置を受けれます、と実利も強調している。(注:高燃費車を増やすための措置で、同一形式車は何万台まで、と決まっているらしく、何年も販売してきたプリウスはその枠を使い切ってしまっていて、もう対象外。)

アメリカのコマーシャルは、ライバルを名指しでもろに対抗する上、ユーモアがあって面白い。(もっとも、安いぞほら買え、明日買え、すぐに買え、みたいな安易なコマーシャルの方が圧倒的に多いが。)

2007-11-22

YouTube で魚を捌く

ニジマスを釣りに行った。地元在住の日本人の釣り名人に連れられて、オレと息子で行った。夜2時に起きて、車で集合場所まで1時間、そこから名人の運転で3時間半行ったところにある知る人ぞ知る湖で釣る。もうすぐ雪が降り出す季節の早朝なので、湖岸には霜がはり、寒い。

名人の過去の実績からすると着いて1時間ちょっとで制限いっぱい(州法による規制で一人5匹までしか釣れない)釣れるから、さっさと帰る、ということだったのだが、この日はなかなか釣れず。(だいたいオレが行くとそうだ。釣り運悪いのか?)しかし場所を変えたりしていたら、名人も、いっしょにいった別の名人も釣れだし、オレ達親子もそれぞれ一匹ずつ釣ることができた。(写真の下側2匹。)







これに、名人の竿にかかったのを息子に揚げさせてくれた2匹と、後でいただいた2匹の全部で6匹を家に持ち帰ることができた。

さて、問題は、どうやってこの魚を処理するかだ。帰ったらすぐに魚を捌(さば)いてやらないと、魚はすぐに悪くなるらしい。(捌く=内蔵やエラを取ること。)今までは妻がやっていたのだが、その日は、妻はあいにく留守。自分で捌かなければならない。一応名人にやり方は聞いたが、見たわけではないのでいまいちよくわからない。それで、ひょっとして、と思い、YouTube を調べてみたら、おおなんと、ちゃーんとわかりやすいビデオがあるではないか。

最初にみつかったコレは、わかりやすく、とってもキレイなのだが、頭を取ってしまう方法なので、料理したら魚という感じがしない。一方二つ目にみつかったコレは、自然の中でまな板も使わずに簡単そうに処理していて、頭が残る方法。両方の方法を試してみて、最終的には虜法を組み合わせて捌いたら、結構うまく行った。

捌いたのを一日置いてから塩焼きにしたのが、これ。結構うまかった。朝早く起きた甲斐があった。

それにしても、YouTube で、何でもわかってしまう。便利な世の中になったものである。

ちなみにオレが感心したもうひとつの YouTube 教材は、これ。ポテトチップスのようなお菓子の食べ残しの袋を、クリップとか使わずに閉じてしまう方法である。こりゃすごい。(でも中々ビデオのようにはうまく行かない。)

ラベル:


2007-11-11

鳩山邦夫は大臣やめろ

鳩山邦夫法務大臣の、またまたおさわがせ発言。

asahi.com の、鳩山法相「治安に関する私の発言、うそは一つもない」と題する記事によると、鳩山法相、自分のアルカイダに関する発言はすべて真実であり、「大臣として体を張って国を守る義務がある。そのために多少国民に警笛を鳴らして、お知らせしなければならない」と言ったそうだ。アホか!

彼は問題の根幹がわかっていない。誰も彼の発言がうそだと言って非難しているのではない。彼が自分の立場をわきまえずに発言していることが問題なのだ。(って何で誰も言ってあげないの?)この場合、国民に警鐘を鳴らす前に、まず法相としてしかるべき機関(たしか公安なんとか庁という、問題機関があったはず)を使って、実態を調べ、それに対する方策を練るべきだろう。そして、そのために具体的に法律を作ったり改訂する必要があったり、予算が必要になった段階で、国会審議の場などで、実はアルカイダが日本に潜伏している、と打ち明けるべきである。いきなり国民に、自分の私的友人の輪の中にアルカイダがいる、といっても、ただ不安をあおぐか、法務大臣の信用を失墜するだけで、何の役にも立たない。
もし彼が内閣の一員でなくて、誰も彼の主張をきいてくれない、というのだったら、いきなり記者会見というのもありだが、内閣の一部、しかも法相が発言することではないだろう。自分の立場が全くわかっていないとしか思えない。

しかし、自民党にはもう少しましな人材いないのか?かといって、民主党も、党首辞任騒動を見る限り、まともな人材がいそうもない。いったい日本はどうなってしまったのだ?

2007-11-08

関東学院大の正しい判断

asahi.com の「関東学院大、対外試合の出場辞退せず 大麻事件で会見」という記事によると、同大学ラグビー部二人が大麻の栽培で逮捕されたが、ラグビー部は対外試合に参加し続けることを決めたという。曰く、「20歳を超えた社会人。その責任は取ってもらう覚悟。」「ほかのラグビー部員や家族に罪はない。」全く筋の通った話である。喝采を送りたい。

日本では、スポーツチームの誰かが不祥事を起こすと、チームが試合参加を「自粛」したり、中には廃部したりといったことが当たり前のように行われて来て、社会もそれを求めていた。でもこれおかしいじゃないか。試合中にチーム全体として不正なことをした、という場合ならわかるが、プライベートな時間に一部の選手が起こした問題でチーム全体で責任を取る理由はない。だって、監督はスポーツの監督なんであって、生活の監督ではないし、24時間監視しているわけではないからだ。連帯責任というのは、封建主義の中で為政者の都合で考えられた制度であって、何かあるごとに連帯責任、チーム全体で責任取れ、というのはおかしな話である。

ひとつおしいのは、この監督、自分については、進退伺いを出した、ということだ。繰り返しに成るが、監督は選手を24時間管理する立場にもないし、ラグビーの技能以外は教える立場にもないのだから、この二人の選手の行動に関して責任を取りようがないはずだ。二人の選手があやしいことをしているらしいという情報に対して事実を確認の上、警察に自首させるという責任ある行動を取ったのだから、進退伺いすら必要ないと思う。

2007-11-01

国会は密室談合に逆戻りか?

asahi.com の昨日の記事に「『事前報道なら拒否』国会同意人事ルールで自・民が合意」というのがあった。記事を読んでもいまいち正確なところはわからないのだが、どうやら、民主党が、政府の人事案を一般大衆よりも先にオレ達に知らせろ、ということらしい。これって、おかしくないか?与党なら、政府の人事案が世間に漏れた後で党内で反対されて否決される、何てことになってはかっこ悪いので事前調整の必要があるから先に秘密裏に知らせて内定もらう、ということで話はわかるが、何で野党にも事前に教えなきゃいけなんだ?気に入らなければ、国会で堂々と議論すればいいだけだ。人事案はまず密室審議されて、事前調整済みのだけが国会(実際には委員会)に提出されるのでは、国会審議の形骸化が進むだけではないか。それにこれでは、小沢は否定しているが、実質的に自民と民主の大連合ではないか。

国民が参議院選で民主党に勝たせたのは、新しい形の政治を期待してのこと。こんな時計の針を元に戻して、密室政治を回復させるようでは、民主は次回の選挙で大敗するだろう。

ついでい言うと、国会が本来の機能を果たせない一因は、政党の党議拘束がどこも強すぎるからだと思う。アメリカの議会が曲がりなりにも機能しているのは、党議拘束がかなり弱く、議案によっては民主党の案に賛成する共和党員がいたり、その逆もあり、議論やかけひきが成立しているからだ。すべての議案を党としてどうするかが党の役員会で計られ、党員は役員会の決定通りに投票しなければならない日本の制度では、国会議員はただの票に過ぎないことになる。一旦選挙が終わったら、ヒラの党員は、自分の意見を持つ必要もなければ、持っても無駄で、党の方針に従わなければならない、では、まともな議論は成立しないと思う。

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