2009-05-17

インフルエンザで橋下知事を見直す

ニッポンの今回のインフルエンザ対策は、中国と並んで過剰である。兵庫県でたかが何人か感染者が確認されたというだけで、どこかの県が兵庫県に行った修学旅行生を自宅待機にしたとかいう記事があったが、兵庫県ったって広い。感染者の行動範囲内に行った人は、とかならまだわかるが、単に兵庫県に行ったというだけで切り分けるのは乱暴な話だ。だいたい感染者は、大阪府に行っているかもしれないわけだし、新幹線に乗っているかもしれない。新幹線に乗っていたら、新幹線の通過駅のあるすべての県に行った人を自宅待機にするつもりだろうか?

このインフルエンザ、どうやら、感染力も当初思われたほど強くはないし致死率も高くはないことがわかっているのだから、普通のインフルエンザ対策で十分なはずなのに、何でこれだけ過剰対策をしているのだろうか?オレは、一度やりだすと止められない官僚体質のせいではないかと思う。だが、日本には誰も疑問を挟む人がいないのにはびっくりだ。テレビのニュースを見ると、飛行機で感染の疑いのある人の近くに座っていたというだけで何日も強制隔離された人も抗議するわけではなく、仕方がないみたいな意見を言っている。(それとも、そういう人しか報道しないのか?)ニッポン人、ものわかり良すぎないか?何だか今の日本は、経済や生活への影響を度外視して、厚生労働省がニッポンをハイジャックしている。政府内でも、他省庁から牽制する意見が出ないのも不思議だ。

と思っていたら、やっと、反旗を翻す人が登場。大阪府の橋下知事だ。「これでは大阪がマヒする。通常のインフルエンザの対応に切り替える必要があるのではないか。」ごもっとも。よく言った。この知事、オレは、若造が、単に威勢はいいがつじつまの合わないことをいう、人気取り知事だと思っていたが、たまにはまともなこと言うわい、と見直した。もっと言え、橋下!

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