2007-05-28
早起きの子どもは学校が好きで楽しい?
asahi.com に、「早起きの子どもは学校が好きで楽しい」 3都県調査という題名の記事があった。いかにも、早起きな子は、学校が楽しい、というふうな書き方をしているのだが、これ原因と結果が逆じゃなかろうか?学校が楽しくて早く行きたいから子供が早起きするのでは?統計のウソはこうして作られて行くという、見本のような記事だ。
ノコギリとドアと相続税
アメリカと日本の違い三題。
アメリカのノコギリは押して切るが、日本のノコギリは引いて切る。
アメリカのドアは引いて入るが、日本のドアは押して入る。(例外あり。)
アメリカでは相続税と贈与税は、贈る方が払うが、日本ではもらう方が払う。(死人がどうやって払うんだ、と思われるかもしれないが、アメリカの法律では、死後の財産は、法律上独立した主体として存在・機能し、執行人が運営するようになっているらしい。税金を引いた後の財産が相続される。)
アメリカのノコギリは押して切るが、日本のノコギリは引いて切る。
アメリカのドアは引いて入るが、日本のドアは押して入る。(例外あり。)
アメリカでは相続税と贈与税は、贈る方が払うが、日本ではもらう方が払う。(死人がどうやって払うんだ、と思われるかもしれないが、アメリカの法律では、死後の財産は、法律上独立した主体として存在・機能し、執行人が運営するようになっているらしい。税金を引いた後の財産が相続される。)
2007-05-26
小学生の地図帳に見る誤解の始まり
日本の教科書無料配布制度のおかげで、うちでも、日本の小学校の就学年齢である息子用に、教科書セットを入手することができる。(念のために言っておくと、米国内の送料は個人負担である。)(しかし、教科書の採択は教育委員会の責任のはずだが、いったいどの教育委員会の決めたものが送られてくるのかは、謎である。)
それで、何と無くひまなので、4〜6年生用の「楽しく学ぶ小学生の地図帳」というのを何となくながめていた。
アメリカ合州国は、ジーンズとハンバーガーの国ということになっていて、わざわざ「ジーンズをはき、ハンバーガーを食べる家族」の写真までついている。おい、こんなの、日本人だってやってるだろ、と思うが、まあこれはいいことにしよう。(それより、肥満の国アメリカ、として、日本人に比べて幅も奥行きの2〜3倍ある人達の写真でも掲載したほうが、もっと国情を反映しているぞ。)
問題は、地図だ。この地図を見てもアメリカのことはわからん。何が問題かというと、交通網として鉄道路線しか書かれてなくて、高速道路網が存在していない、ということだ。ご存知と思うが、アメリカの交通輸送手段の第一位は車。鉄道は、交通手段としては、東海岸の都市間と、主要都市近郊の通勤用にわずかに存在するが、国全体としては皆無といってよい。何しろ国土が広すぎるので、モノの輸送手段としてはまだ健在のようだが、それでも量的にはトラック輸送の方が断然多いと思われる。それなのに、鉄道路線しか書かないというのは、どういうことだ。例えば、サンフランシスコからロサンゼルスへモノでもヒトでも移動するのに、この地図を見るとまるで海岸沿いを行けばいいように見えるが、実際には内陸を走るインターステート5号線を使う。この地図では、そういうことがさっぱり読み取れない。日本では鉄道が主要交通手段なので、鉄道網だけ書いても意味があるが、(ところで日本でも輸送手段としてはトラックに替わられているのではないだろうか?)、他の国ではそうとは限らない。鉄道がほとんどない国だって多数あるのだ。
こんな地図を小学生の頃から使わされていたら、世界を自分の国情からしか理解できない人が育ってしまうのではないだろうか?
それで、何と無くひまなので、4〜6年生用の「楽しく学ぶ小学生の地図帳」というのを何となくながめていた。
アメリカ合州国は、ジーンズとハンバーガーの国ということになっていて、わざわざ「ジーンズをはき、ハンバーガーを食べる家族」の写真までついている。おい、こんなの、日本人だってやってるだろ、と思うが、まあこれはいいことにしよう。(それより、肥満の国アメリカ、として、日本人に比べて幅も奥行きの2〜3倍ある人達の写真でも掲載したほうが、もっと国情を反映しているぞ。)
問題は、地図だ。この地図を見てもアメリカのことはわからん。何が問題かというと、交通網として鉄道路線しか書かれてなくて、高速道路網が存在していない、ということだ。ご存知と思うが、アメリカの交通輸送手段の第一位は車。鉄道は、交通手段としては、東海岸の都市間と、主要都市近郊の通勤用にわずかに存在するが、国全体としては皆無といってよい。何しろ国土が広すぎるので、モノの輸送手段としてはまだ健在のようだが、それでも量的にはトラック輸送の方が断然多いと思われる。それなのに、鉄道路線しか書かないというのは、どういうことだ。例えば、サンフランシスコからロサンゼルスへモノでもヒトでも移動するのに、この地図を見るとまるで海岸沿いを行けばいいように見えるが、実際には内陸を走るインターステート5号線を使う。この地図では、そういうことがさっぱり読み取れない。日本では鉄道が主要交通手段なので、鉄道網だけ書いても意味があるが、(ところで日本でも輸送手段としてはトラックに替わられているのではないだろうか?)、他の国ではそうとは限らない。鉄道がほとんどない国だって多数あるのだ。
こんな地図を小学生の頃から使わされていたら、世界を自分の国情からしか理解できない人が育ってしまうのではないだろうか?
2007-05-17
臨界質量
臨界質量とは、核分裂が連続して起きるために必要な核物質の量のことを言う。これは英語で、Critical Mass というが、同じ名前の全く違う社会運動が、サンフランシスコを始めアメリカの一部の都市である。
これは、自転車で道路を埋め尽くして車中心社会に反旗をひるがえそうという趣旨の運動らしい。サンフランシスコでは、毎月末の金曜日になると、夕方に市の繁華街の中心を通るマーケットストリートの東端に自転車乗り達が結集する。こいつらが、決まった時刻になると、マーケットストリートの片側2車線しかない車道全部を使って一斉に走り始めるのだから、たまったもんではない。町には交通渋滞が起き、バスも遅れる。
自動車社会に対する反対の意思表示というのは共感できるところがないでもないが、しかしこいつら困るのは、信号を無視する、ということだ。彼らのパンフレット(英語)によると、交通法規というのはそもそも車のためにできているので、オレ達は守る必要は無いと、すごい独善的。パンフレットの挿絵には、「おいそこのけ」みたいな文句が書いてある。彼らは、車の陰で危ない思いをして自転車に乗っているうさをはらそうとしているようにみえる。彼らは被害者だから、何をしてもいい、と思ているふしがある。困ったことに、彼らは歩行者もいることをすっかり忘れているようだ。
Critical Mass の間は、歩行者は安心して歩行者が道を横断できなくなる。カリフォルニアの運転手達には歩行者優先という考えが浸透していて、歩行者信号を無視して渡っている歩行者がいても、クラクションを鳴らすでもなくじっと待っていてくれるのだが、この Critical Mass の連中といったら、横断歩道を渡ろうとしている歩行者なぞ、目に入ってないようだ。こんな無茶苦茶、日本でやったらすぐに警察が来てつかまりそうだが、サンフランシスコの「進歩的」市長は市議会は、捕まえるどころか、Critical Mass に友好的である。それで、彼らも図にのって、数ヶ月前、自動車を追跡して、運転手をひきずり出して、暴行を加えるという事件まで発生している。(事件の内容、ちょっと違うかも。)
まったく困った連中だ。
これは、自転車で道路を埋め尽くして車中心社会に反旗をひるがえそうという趣旨の運動らしい。サンフランシスコでは、毎月末の金曜日になると、夕方に市の繁華街の中心を通るマーケットストリートの東端に自転車乗り達が結集する。こいつらが、決まった時刻になると、マーケットストリートの片側2車線しかない車道全部を使って一斉に走り始めるのだから、たまったもんではない。町には交通渋滞が起き、バスも遅れる。
自動車社会に対する反対の意思表示というのは共感できるところがないでもないが、しかしこいつら困るのは、信号を無視する、ということだ。彼らのパンフレット(英語)によると、交通法規というのはそもそも車のためにできているので、オレ達は守る必要は無いと、すごい独善的。パンフレットの挿絵には、「おいそこのけ」みたいな文句が書いてある。彼らは、車の陰で危ない思いをして自転車に乗っているうさをはらそうとしているようにみえる。彼らは被害者だから、何をしてもいい、と思ているふしがある。困ったことに、彼らは歩行者もいることをすっかり忘れているようだ。
Critical Mass の間は、歩行者は安心して歩行者が道を横断できなくなる。カリフォルニアの運転手達には歩行者優先という考えが浸透していて、歩行者信号を無視して渡っている歩行者がいても、クラクションを鳴らすでもなくじっと待っていてくれるのだが、この Critical Mass の連中といったら、横断歩道を渡ろうとしている歩行者なぞ、目に入ってないようだ。こんな無茶苦茶、日本でやったらすぐに警察が来てつかまりそうだが、サンフランシスコの「進歩的」市長は市議会は、捕まえるどころか、Critical Mass に友好的である。それで、彼らも図にのって、数ヶ月前、自動車を追跡して、運転手をひきずり出して、暴行を加えるという事件まで発生している。(事件の内容、ちょっと違うかも。)
まったく困った連中だ。
2007-05-03
ケンブリッジでランデブー
・・・と言っても、出張先で浮気したというような、楽しい話ではない。
Rendezvous (ランデブー)は、MIT やハーバードのある、マサチューセッツ州ケンブリッジ市(ボストンの隣。ハーバード大学やMITのある所。)にあるレストランの名前。出張でケンブリッジに来ると必ずここで食べる。地元の旬の素材を使った料理が自慢の店である。ここはセントラル・スクエアという、おせいじにも洗練されたとはいえない地域にあって、外から見ただけでは高級レストランとはわからない。内装はきれいだが、調度品に金を使っている感じではない。ここは、料理重視である。
昨日は、観光客罠にかかって、ひどい目にあったので、今日はその恨みを晴らそうと、ここにやってきた。
レストランのテーブルで一人座って食べるのは、なかなかさびしいものがある。そこで一人で行く時は(って、大抵一人なのだが)、できるだけバーに座ることにしている。ここのバーは、バーテンダーがワインの選択を手伝ってくれるし、横に座った知らない人とも気楽に話せる雰囲気で、重宝している。
この日頼んだワインは、 San Fereolo Dolcetto (イタリア、ピエドモント地方) をグラスで $11。ランデブーは、女性が経営するワイナリーのワインを積極的に出す方針で、これもその一つ。なかなか奥行きのある味のワインだった。このワイン、結構いいので、出張から帰った後、買おうと思って調べたが、あまりたくさん作ってないようで、アメリカではボストン近郊でしか売っていないことがわかった。なかなか、家に常備できるワインにめぐりあえないものだ。
このレストランに来るのは、なぜか出張の翌日とか、時差ぼけでお腹のすいてない時が多い。今回もそうで、主菜を頼まず、前菜を二皿とデザートですますこととする。
最初の皿は、貝柱のグリル、$11 也。両面を焼いた貝柱が3個、ネギのようなものといっしょにスープに半分浸かった状態で出て来た。貝柱は、小振りだが、うまい。磯の香りがする。スープも絶品。ネギもどきもうまくあっている。すばらしい。
次は、フリセ(Frisee) と鴨のコンフィのサラダ、$12 也。野菜が新鮮。カモ肉と洋梨がうまく調和している。洋梨はサラダに合うというのはオレには新しい発見。なかなかよい。
デザートは、 日本語訳がよくわからんのだが果物のコンポート、アイスクリーム添え、みたいなの、$8 也。コンポートは煮すぎてなく、まあまあだが、アイスクリームがずいぶん軽く、甘さひかえめすぎ。ダイエット用アイスクリームが間違って入ったのではないかと疑われる。これは、ここで今まで食べたデザートの中では最低で、がっかりした。
この夕食のお値段は、税金とチップ加えて$51。今回は、ちょっと期待はずれの結果になったが、それでも満足の行く食事ができた。また行こうっと。
Rendezvous (ランデブー)は、MIT やハーバードのある、マサチューセッツ州ケンブリッジ市(ボストンの隣。ハーバード大学やMITのある所。)にあるレストランの名前。出張でケンブリッジに来ると必ずここで食べる。地元の旬の素材を使った料理が自慢の店である。ここはセントラル・スクエアという、おせいじにも洗練されたとはいえない地域にあって、外から見ただけでは高級レストランとはわからない。内装はきれいだが、調度品に金を使っている感じではない。ここは、料理重視である。
昨日は、観光客罠にかかって、ひどい目にあったので、今日はその恨みを晴らそうと、ここにやってきた。
レストランのテーブルで一人座って食べるのは、なかなかさびしいものがある。そこで一人で行く時は(って、大抵一人なのだが)、できるだけバーに座ることにしている。ここのバーは、バーテンダーがワインの選択を手伝ってくれるし、横に座った知らない人とも気楽に話せる雰囲気で、重宝している。
この日頼んだワインは、 San Fereolo Dolcetto (イタリア、ピエドモント地方) をグラスで $11。ランデブーは、女性が経営するワイナリーのワインを積極的に出す方針で、これもその一つ。なかなか奥行きのある味のワインだった。このワイン、結構いいので、出張から帰った後、買おうと思って調べたが、あまりたくさん作ってないようで、アメリカではボストン近郊でしか売っていないことがわかった。なかなか、家に常備できるワインにめぐりあえないものだ。

最初の皿は、貝柱のグリル、$11 也。両面を焼いた貝柱が3個、ネギのようなものといっしょにスープに半分浸かった状態で出て来た。貝柱は、小振りだが、うまい。磯の香りがする。スープも絶品。ネギもどきもうまくあっている。すばらしい。


この夕食のお値段は、税金とチップ加えて$51。今回は、ちょっと期待はずれの結果になったが、それでも満足の行く食事ができた。また行こうっと。
ラベル: 食べ歩き