2007-09-16

理解不可能な自民党のロジック

asahi.com のこの記事をはじめいろんなニュースサイトの記事によると、自民党福岡県連執行部は、予備選挙をしないで県連の3票全部を麻生太郎に投票することにしたそうだ。理由は、asahi.com によると、「国会議員と地方議員の間にしこりを残したまま総選挙に突入したくない」、mixi.jp に載っていた毎日新聞の記事mixi 会員のみアクセス可能?)によると、「県選出国会議員が真っ二つに分かれ、このままでは次期衆院選も戦いにくい」なのだが、このロジック、オレには理解不可能。県連の中の意見が別れているから、予備選をする、ならよーくわかるのだが、別れているから予備選をしない?予備選をするとしこりが残って、予備選をしないで執行部が勝手に決めればしこりは残らないのか?予備選をしないと県連はまっぷたつに別れないのか?何じゃこりゃ?それに、そもそも、予備選をするかしないかは、総裁選ごとに執行部が決めるような事柄なのか?普通の組織では、こういう手続きは明文化してあって、いつでも同じように対処するべきではないのか?

安倍の辞任発表があった時、自民党の執行部では、次期総裁をどう決めるか?党員選挙をやるかどうか、ということを議論したと聞くが、これも変な話だ。次期総裁の選出手順など、党の規則で決まっているべきことで、前総裁が辞めるごとに決めることじゃないだろ。こんなことしているから、自民党は、前時代的、密室政治だ、談合だ、ということになるのだ。

2007-09-12

アメリカの中学校に驚く(引っ越しの予感)

息子が中学校(middle school)に入った。中学校といっても、通年で6年生から9年生までである。サンフランシスコでは行きたい学校を選べるので、同じ小学校の仲間がたくさん行っく某マンモス校を選んだら、これが間違いだったようだ。ここでの生活は驚きの連続である。

理由はよくわからないのだが、まるで大学みたいに、教科ごとに違う教室に移動しなければならない。休み時間に移動するわけだが、その休み時間が4分しかない。おまけに1学年500人近い生徒のいるマンモス校なので、移動距離も長い。これでは、休み時間は休みに使えず、移動だけでおしまいである。授業後に先生に質問をすることもできないし、勿論遊ぶこともできない。

さらに不思議なことに、ひとりひとりに異なるクラススケジュールが渡されているということだ。ホームルームで会う生徒は、本当にホームルームで会うだけで、あとはバラバラ。これでは、友達もできにくいのではないか?アメリカでは、優等生用のクラスとか、選択制のクラスもあるので、スケジュールが何種類かあるのだったらわかるのだが、どうして個人個人で違うのか、さっぱりわからない。

中学校では、ロッカーが割り当てられ、各自鍵を買って使うことになっている。鍵の購入とロッカーの割当が、一日で終わらなかった。何でも体育の時間にそれは行われるのだが、列に並んで待っていると、体育の時間が終わってしまう、ということが何日もあったそうだ。おかげで、最初の1週間は、ロッカーがなく、重い教科書をデイバッグに入れて引きずって歩く必要があった。(ちなみに、こちらの教科書は、日本のようなソフトカバーの薄い奴ではなく、ハードカバーでやたらと厚くて重い。)

宿題の量も増え、要領よく適当に物事をやることのできない息子は、怒ったり不安過剰になったり。おかげで、親も疲れてしまう。

学校に相談しようとしても、相談員は500人に対して一人だけ。細かい対応は全く期待できない。

のんびりしたアメリカの教育を期待していたら、何だこの時間に追われた学校生活は。これじゃぁ、ニッポンの会社員の方がまだましだ。転校させることも考え始めた。どうせ転向するなら、サンフランシスコじゃなくて、対岸のイーストベイ(東湾地域)へ引っ越した方が、のんびりしていていいかなぁ?でもいろいろ面倒だから、やっぱりサンフランシスコ?

・・・という学校の問題だけでも十分なのに、オレの回りには他にもいろいろ問題がある。まずは、車。このまえ何千ドルも払って直した車だが、早くも調子悪い。直した部品からは正体不明の液体が漏れているし、カーステレオの装着部分はギシギシ音がするし、ハンドルまわしても怪しげな音。また、5年間借りた借家だが、今まで親切だった大家さんの対応が最近いまいち悪い。それに加えて今日は、誰かがいたずらでタクシーをうちに呼んでいるようで、頼んでもないのにタクシーがたくさんやって来た。これは、そろそろ、引っ越せという神の声?車の不要な国と言えば、日本?とにかく、何もかも放り出してどっかに行きたい気分である。

2007-09-06

デンバー雑感

さる用事でデンバーへ行った。

まず驚くのは、空港の異様な外観。鉄筋コンクリート製ではない。インディアンのテント(ティーピー)がいくつも並んだような外見で、実際の所、屋根は布製に見える。これが、何もない草原にぽっかりとある。

まわりは、道路と草原だけ。ダウンタウンと空港の間にあるホテルに泊まったのだが、ホテルのシャトルで30分ぐらいかかった。空港からしばらくは、何にもない。

それもそのはず。デンバーは、グレートプレーン(ズ)と呼ばれる大草原の始まり(終わり?)の地だ。ここから東西はいくつの州にもまたがって、東へは、隣の州の真ん中あたりまで、ひたすら平地が続くのだ。太陽は、水平線から登るのだが、それは我々日本人に見慣れた海ではなく、地面である。

オレは、太平洋にへばりついた、サンフランシスコに住んでいるので、こんな広い大地には普段お目にかかれない。広い、でかい、巨大、というのは、こういうことを言うのだなと実感。デンバーを見て、やっとアメリカを見た気がする。

デンバーに来ると、牛肉が安いのも実感する。ホテルの近くにファミレスがあって、そこは食べ放題なのだが、結構うまいビフテキもたった11ドルで食べ放題だった。これ、サラダやらデザートやら飲み物やら込みの値段である。(もっともひとつだけ落とし穴があって、この店は、アルコールを出さない。アルコールなしでは、肉はあまりたくさん食べられるものではない。)

もっとも、住みたいかと言われると考え込んでしまう。ダウンタウンに行った。そこは中心を通る道を一般車通行止めにして、無料シャトルバスが運行するようになっており、なかなか歩行者にやさしい。それはいいのだが、最近再開発で作ったような人工的な町で、昔からの小さな商店、とかはなくて、チェーン店ばかりであった。ショッピングモールを横に延ばしたようなものだ。さらに、夜にうろうろしているのは、20代から30代中頃の若者ばかり。それ以上の歳の人達はあまりみない。どうやら、この辺では、30超えたら結婚して家族を持ち、家族を持ったら町を夜うろついたりはしないらしい。実に健全。つまらん町だ。

ところで、今回泊まった、ダブルツリーホテル、防音に問題があった。最初の夜は、隣の部屋のテレビの音と宿泊客の笑い声が気になった。その部屋とオレの泊まった部屋は、一枚のドアで仕切られているだけなので、防音が弱いのだ。これは、アメリカでよくある、ホームスイーツの仕組みで、親子連れとかが泊まる時に、両親と子供を別々の部屋にするが、お互いに廊下を通らずに行き来できる仕組み。しかし、関係ない人達の場合、防音効果が激減する。次回部屋を選ぶ時は、気をつけねば。翌朝、といっても、9時とかだが、オレがうとうとしていると、いきなり、女性の声で、「Give it to me.」(あえて訳さない)という言葉が聞こえた。その後、嬌声が聞こえ、さらにそのあと男性のうめき声が聞こえた。この間約5分。えっ、何、これー?朝からー?どうも隣のバスルームで、プロレスごっこ(「クレヨンしんちゃん」語)をしたらしい。聞いてしまって、得したような、恥ずかしいような、迷惑なような、複雑な気持ち。後でよく調べると、どうやら、オレの泊まった部屋のバスルームの換気パイプと、昨夜とは反対側の隣の部屋のバスルームの換気パイプが、直通で繋がっているみたいで、隣のバスルームでの声はまる聞こえなのだ。ここまでひどいのは、まれだが、一般にアメリカのホテルは壁が薄くて、防音対策とかあまり考えていないことが多いので要注意である。(その晩から、バスルームのドアは閉めて寝ることにした。)

[9月11日追記] ダブルツリーホテル、悪いことばかり書いてはかわいそうなので、ちょっといいこと。ここのレストラン(ザ・カフェという、手抜きな名前)、2流ホテルのレストランにしては、いい。どうせキャンベルの業務用缶詰を暖めただけのものを出すんだろうと期待しないで、チキン・ヌードル・スープを注文したところ、すごく大きな皿にチキンが具沢山で入ったものが出て来た。おまけにチキンがとてもおいしい。放し飼いで育てた鶏を時間をかけて料理しました、って感じの味。(本当にそうかどうかは不明。)デンバーの地名がついて有名な全国料理にデンバー・オムレツというのがある。これは要するに、ハムとピーマンとチーズの入ったオムレツのことだ。これを頼んだところ、出て来たものをみて仰天した。大きさが、日本のオムライスよりでかい。勿論ライスなど入っていなくて、全部卵と具だ。卵を12個使っているとか。横で同じものを注文したアメリカ人も驚いていた。このレストランの名物料理だそうだ。聞いてみたら、さすがにこれを全部食べきった人は、あまりいないそうだ。この大きさで確か8ドルちょっと。3人ぐらいで来てこれひとつ注文してちょうどいいぐらいなので、お得である。

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