2009-09-27

あやしいラーメン屋で撃沈

最近引っ越したあたりに、大きなアジア系スーパーマーケット(中国語で「超級市場」。わかりやすいね。)がメインテナントで入ったアジア系モールがある。このスーパーには、日本のものも結構あって、納豆以外なら何でもそろってありがたい。

そのモールの中に、Chika Ramen (千禾拉麵)という名のレストランがある。幕の内弁当風のランチのでかい写真が出ているが、名前からすると基本はラーメン屋らしい。中はラーメン屋というよりは和風レストランの内装。だが、だいたいこういうところは、中国人か韓国人が経営で、行くと失敗するんだよなぁ、と思ってずっと避けていたのだが、ひょっとして穴場?という考えも捨てきれずに、気になっていた。そして、ある日、勇気を出して入ってみた。

メニューを見ると、最初のページには、ちゃんと日本語で、熊本生まれのラーメンと、書いてある。むむむ。これはひょっとして、れっきとした日本人経営のラーメン屋か?と、高まる期待。ところが、日本語はそのページだけで、それより後は、英語と中国語のバイリンガル。うむ、やっぱり。おまけにラーメンのページは後ろの方。本当はラーメン専門じゃないのかなぁ?心配が増す。ラーメンのページを見ると、最初に「九州拉麺」とある。おお、豚骨のきいた、九州ラーメンか、なつかしいなぁ。(ちなみにオレは、九州で大学時代を過ごした。)し、しかし、この英語は?Kyujo Ramen だって?九州の中国語読みだろうか?うむ、やはり、ここは、日本人経営ではないようだ。

しかし、めげずに、この店の看板料理と思われる、Chika Ramen を注文。するとすぐに、水といっしょに運ばれて来たのは、枝豆とみそ汁。枝豆は、まあサラダの代わりということで、許そう。何で麺類を注文しているのに、みそ汁が出るんだ?こんなこと日本人なら絶対しないぞ。(ちなみに、みそ汁が料理より先に出て来るのは、割とまともな和食の店でもアリ。アメリカ人は、スープは料理より先に単独で食べるものと思い込んでいるので、こうしないと、客から文句が出るのだろう。マイナーな民族は、悲しい。)

ラーメンを待っている間に、テーブルに置かれたガラス板の下にしいてあるテーブルクロスをなにげに見る。何やら漢字がたくさんあるので、中国語の詩か何かかと思ってよくみると、あやしげなひらがなを発見。どうみても何の意味もないし、90度ひっくり返った字も混じっている。ただひらがなを模様として適当に並べただけのように見える。この時点で、期待度が、激しく下がる。











しばらくして Chika Ramen が運ばれて来た。白濁したスープが豚骨スープを思わせる。ちゅうか、スープが多すぎて、具が下に沈んでいて何があるのかよくわからない。まあいいや。とりあえず最初のひとすすり。あれ?うーん。まあ確かに豚骨スープの味がしないでもないが、ちょっとコクがないなぁ。何だか平板な感じ。麺は、日本のラーメン風で、味的にはまあまあ許せるが、ちょっと固すぎ。具のチャーシューは、盛りだくさんで、チャーシュー麺と勘違いしそう。チャーシューがちょっと薄味だが、量を考慮して、これは、可ということにしよう。

しかし、総合的に判断すると、やっぱり何かたりない。不満が残る。来るんじゃなかった。

結論:まともなラーメンを食べるには、やはり日本人経営のラーメン屋に行くしかないようだ。

2009-09-12

ついに日本人の名前をかたったフィッシングメール登場

メールで何かうまい話を持ちかけて、個人情報を取得するのを、フィッシィング (phising) という。この手の詐欺メール、やはりインターネット上の使用人口が一番多い英語で書かれているものが多いが、だいたいが文法や綴りや言い回しにネイティブではまずしない間違いがあるのが特徴だ。こんなの見たらすぐにうそとわかりそうで、どうして、ネイティブを仲間に入れないのかいつも不思議に思っていた。

だいたいが、何かの埋蔵金・秘蔵金の類があって、個人情報をくれると、送金してくれる、という筋書きになっている。そして、そのお金は、だいたい、ロンドンか香港か南アメリカの銀行にあることになっている。

が、最近オレの所に着たスパムメールで、ついに日本の銀行名が登場したので、全文公開して、遊びのネタにしよう。山梨中央銀行からの申し入れである。以下、紫色で書いてあるのが、メールの原文橙色がオレのちゃちゃである。

Subject: YAMANASHI CHUO BANK OFFER (Mrs. S.K YAMASHITA)
 日本人に、ミドルネームがあるか!おまけに、ミドルネームの方にはピリオドがない。
From: Mrs. S.K. Yamashita
 おお、こっちのミドルネームにはピリオドがあるねぇ。感心、感心。でも何で銀行の人が gmail 使ってるんだ?
Reply-To: ky7956662@gmail.com
 おまけに、From と異なる返信先ってのも、変だね。
To: xxxx@xxxxx.xxx

>From Mrs. S.K. Yamashita

Pardon me for not having the pleasure of knowing your Mind set before making
 "having the pleasure of knowing" なんて言い方聞いたことないぞ。多分違う言語にある言い回しを英語への直訳したのだろう。なんで、mind set の M が大文字?
you this offer as it is utterly Confidential and genuine by virtue of its nature. I write to solicit your assistance in a fund transfer deal involving US$3.5M.This fund has been stashed out of the excess profit made previous qauter by my branch office of the Yamanashi Chuo Bank Ltd here in Japan which I am the Manager.
 機密の申し入れ (offer ... is utterly confidential) を、飛び込み (solicit) で、電子メールを使ってやるか?quarter の綴りが間違ってるぞ。スペルチェッカーぐらい使え。「which I am the Manager of」と、of をつけないと英語にならんぞ。

I have already submitted an approved end of previous qauter report for the 2009 to our head office here Located at 20-8, Marunouchi 1-chome, Kofu, Yamanashi 400-8601 Japan.
 甲府に丸の内があるかー、アホー!丸の内は東京じゃぁ。と思ったが一応調べたら、何と本当に山梨中央銀行本店がこの住所にあった!結構調査してるじゃん。
Our head office knew nothing about this excess profit.
 でも、本店はこのことを知りません、というのは矛盾してるね。これ、本店の住所なんだけど。
I have since then, placed this amount on a Non-Investment Account without a beneficiary name.Upon your response, I will configure your name on our database as holder of the Non-Investment Account. I will then guide you on how to apply to our head office for the Account Closure/ bank-to-bank remittance of the funds to your designated bank account here in Japan or else where.

 elsewhere は、一語じゃ、もっと勉強せえー。もっとも、もし、英語がネイティブじゃない日本人のふりをしてわざと間違っているとしたら、芸が凝っているが。

If you concur with this proposal, kindly get back to me as I intend for you to retain 45% of the funds while 55% shall be for me.Please write me back through this e-mail: ky7956662@gmail.com
 自分の取り分が、55%とは、ずいぶん大胆だな。勇気とヒマのある方、このメールアドレスに無知な人を装って、メール書いてみてくれませんか?もう google がこのアカウントを閉鎖した可能性は強いが。

I await your response.

With Regards,
Mrs.S.K. Yamashita

賢明なる読者の方々はこんなものにはひっかからないだろうが、くれぐれも注意されたし。

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