2013-04-28

自転車安全教室に行った

人の勧めで、自転車の安全な乗り方を教える無料のコースを受けた。ここで言われたことを日本で実施したらきっと警官に止められること必至な内容だったので紹介しておこう。

基本的な考え方は、事故に合わないためには、自動車の運転手に気付かれるようにし、どこへ行きたいという意思をはっきり伝えるようにしろ、ということだ。

まず、自動車の通行の妨げにならないように、レーンのできるだけ右の端を走る(注:こちらは右側通行)、というのは間違い。レーンの右端から1メートルぐらい離れて走れと教わった。極端に右端だと運転者の視界によく入らないことがあるからだ。もうひとつ理由としては、アホな運転手(または乗客)が外を見ないでいきなりドアを開けた時に、ドアにぶち当たる事故を避けるためでもある。なお、カリフォルニア州法では、自転車は、農業用トラクターと同じ分類で、車道1レーン一杯使う権利があることになっている。

左折(日本の右折に相当)の時は、車と同様一番左のレーンに移動して、交差点中央付近で待ち、直進車(自転車)が途切れたところで、左折するように教わった。この前日本から来た友人と自転車に乗っている時、このように車道で左折したら、驚かれてしまった。そう言えば日本に住んでいた時はこういう曲がり方はしなかったかもしれない。歩道を押して歩いたような気がする。

レーン変更では、変更前に必ず肩越しに後ろを見るように習う。仮に後ろを見るミラーがあってもそうすることが推奨される。これは、ミラーに死角があることもそうだが、運転者の目を合わせることによって、相手に気付かせるというのも理由だ。もっとも、オレの場合、後ろを見ている間に自転車が曲がりがちなので、目を合わせる余裕はなかった。もうちょっと練習が必要なようだ。

こちらの運転手はおおむね自転車には寛大なのか、自転車に1レーン使う権利があるということが周知されているのか、自分の前を自転車が走っているからといってクラクションを鳴らしたりする人は少ない。あきらめて自転車の後ろを同じ速さで走って、タイミングのいいところで抜くか、違うレーンに移動する。そうは言っても、いらいらしてクラクションを鳴らす人が皆無なわけではない。そんな時は、怒ったりあせったりするのではなく、「気付いてくれてありがとう」、と心の中で感謝しなさい、と習った。


ところで、歩道を自転車で走行することは、それを禁止する標識がない限り、カリフォルニアでは違法ではない。しかし、勿論スピードは出せないし、出口から突然子供が飛び出したりとかするので、安全教室では推奨してなかった。日本に住む友人が、自転車で車道を走っていると警官に歩道を走るよう「指導」されると言っていたが、日本とはえらい違いだ。日本では、自動車の円滑な通行の方が優先されているようだ。もっとも最近読んだニュースでは、歩行者の安全のため、自転車は車道を走行するよう指導内容が逆になったということだが、実態はどうなのだろう?日本で、交差点中央から右折をした場合、横断歩道を使うように指導されるのだろうか?





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