2004-08-13

オリンピック入場行進に見るお国柄

久しぶりにオリンピックの開会式の中継を見た。だいたいオレはただでさえスポーツに興味がない上、商業化の進んだLA以降のオリンピックには嫌悪感さえいだき、オリンピックなんて見たくないのだ。が、何故か今年は開会式だけでも見たい気分になった。場所がギリシャだからかもしれない。

開会式最初のアートパフォーマンスはなかなか気に入った。芸術、歴史、技術の歴史を見事に融合していた。神話から DNA までをうまく繋げていたし、色使いはいいし、ストーリーはあるし、さすが近代文明発祥の国である。

さてさて、オレが大昔に見たオリンピックの選手入場行進のイメージは、全員整列して一糸乱れぬ軍隊風の行進、というものだ。それで、実際に入場行進が始まると、あきれてしまった。最初の数カ国は、皆いい加減にだらだら歩いているのだ。中にはビデオカメラやデジカメや中にはカメラ付き携帯を持って撮影してながら歩いている奴らもいる。何だあれは?あれでは観光客である。観光客が行進しているだけだ。客は高い入場料払って入っているのだから、入場行進だって仕事のはずだ。真面目にやれー、とオレなど思ってしまう。

この行進を数十カ国分見た所で、国によって行進の仕方がずいぶん違うことに気づいた。まあ、軍隊のような行進をしている国はなかったが、観客に対して手を振って笑顔を振りまいている選手の多い国と、観光客気分で撮影しながら歩いている選手の多い国は、はっきり別れていた。オレのごく主観的非科学的観察だと、ラテンな国、つまり、スペイン、イタリア、中南米の国の選手は、観光客派が多かった。何故か中国も結構カメラが目立った。ドイツやスイスは予想に違わず真面目で、隊列らしきものが一応あって、手を振りながら歩いていた。

で気になる日本。アメリカのテレビで見たのであまり長く流してくれず、断言はできないのだが、なカメラを持っている人はいなかったと思う。だが、これが選手一人一人が真面目だからかどうかは判断できない。というのは、選手はウチワを持たされていたので、カメラを持ちたくても持てないのだ。もしこれが選手がカメラを持たないように意図的にウチワを持たせたとしたら、行進を企画した人はエライ!(本日日刊ゲンダイ電子メールダイジェスト版の記事によると、日本人選手の中にもカメラ持参の人が少しいたらしい。)

それにしても、日本選手団(?)のあのユニフォームにはがっかりだ。何と白のジャージである。公式の場、ハレの場で、ジャージはないだろ。アメリカの軍隊風のユニフォームもひどかったが、日本のも負けず劣らずひどかった。

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